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東京都江東区の歴史
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所在地 江東区常盤1~江東区清澄1,2
 
 万年橋は、江東区内の橋のなかでも古く架けられた橋のひとつです。架橋された年代は明らかではありませんが、延宝8年(1689)の江戸図には「元番所のはし」として記されていたことがわかります。



 江戸時代には、この橋の北岸に小名木川を航行する船を取締る、通船改めの番所が置かれていました。この番所は、寛文年間(1661~1673)の頃に中川口へ移され、このため「元番所のはし」とも呼ばれました。



 小名木川に架けられた橋は、船の通航を妨げないように高く架けられていました。万年橋も虹型をした優美な橋で、安藤広重は「名所江戸百景」のなかで「深川万年橋」としてとりあげています。また、葛飾北斎は「富嶽三十六景」のひとつに「深川万年橋下」として、美しい曲線を描く万年橋を大きく扱い、その下から富士山を望む、洋画の影響をうけた錦絵を残しています。


   葛飾北斎作・富嶽三十六景 深川万年橋下
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