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東京都江東区の歴史
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所在地 江東区白河3-2-10 (白笹稲荷神社)

  子育地蔵堂
子育地蔵尊が奉安されて今年で百年になります。白河が東大工町と呼ばれておりました頃、大日本紡績事務所と女子工員寄宿舎の間の溝の中に埋っておりましたのを、故生田岩次郎氏が明治12年(1879)の夏入浴帰りに月の明りで透かして見たら、何か変なものがあるなと思い行きつ戻りつ後髪を引かれる思いで夜も寝られず三日目の夜明けを待ち現場に行き、半信半疑で引上げたのが地蔵尊なので驚き、家に持ち帰り軒先安置し、この世に出現いたしました地蔵尊であります。
初めは「生田地蔵尊と呼んでおりましたが大正の12年(1923)頃までは遠く板橋、巣鴨方面からも多くの信仰の方がお詣りに来て誰云うとなく生田地蔵尊が子育地蔵尊と呼ぶようになり、線香の絶え間なく、又一時は帽子や涎掛けが山積みになったこともあり、後、現在地に安置し今日に至りました。この由来は生田石三郎氏が子供の時、亡父 岩次郎氏から聞いた話を記す次第であります。
 昭和53年(1978)1月13日


 
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