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東京都江東区の歴史
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所在地 江東区亀戸3-34-2 (龍眼寺)

江東区指定有形民俗文化財
 庚申塔 万治二年在銘
     平成19年(2007)3月26日指定



 庚申塔は庚申信仰という民間信仰に基づいて建てられたものです。庚申信仰とは、人の体内には三尸という虫が棲んでおり、60日ごとにめぐってくる庚申の夜、人々が眠っている間に体から抜け出して天に昇り、天帝にその人の扉を訴えるので寿命を縮めるといわれ、この夜は眠らず過ごし健康と長寿を願うというものです。
 本庚申塔は万治2年(1659)の銘をもち、庚申塔の中でも比較的早い段階に属し、区内では最古のものです。正面上部に三つの種子が刻まれ、その下に三猿(見ざる・言わざる・聞かざる)が並んでいます。銘文は三猿の下にあり、姓を持つ10組の夫婦が現世と来世の二世安楽を願って奉納したことが分かります。
 龍眼寺は、江戸時代の中ごろにたくさんの萩が植えられたことから萩寺の名で親しまれ、萩の季節には多くの人々で賑いました。このあたりは江戸時代には柳島村に含まれ、庚申塔が建てられた万治2年(1659)は、柳島村の成立した所期にあたります。代々柳島村の村役人をつとめた大沢八郎右衛門と同じ姓を持つ人名が刻銘に見られることから、奉納者は柳島村の草分け的な存在であったと考えられます。また、女性が加わっていることもこの時期の庚申塔としては珍しく、大きな特徴といえます。
 平成20年(2008)3月 江東区教育委員会
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