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東京都江東区の歴史
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所在地 江東区深川2-22-11 (寒光寺)

    江東区指定有形文化財(絵画)
紙本墨画達磨像



 達磨像は、像を描いた本紙を掛軸に表装したものです。本紙は縦29.1cm、横21.4cm。表装は縦107.5cm、横32.6cmです。画像の達磨は、斜め横を向いた半身像で、濃淡色の墨を用いて描かれています。また弊衣の中に手を隠し、その部分の輪郭はなめらかなカーブの線で描かれているのが特徴的です。



 達磨図は、中国禅宗の祖である菩提達磨を主題とした絵画です。日本でも禅宗が定着した当初(鎌倉時代、13世紀半ば)から描かれ、禅宗寺院の最も基本的な仏画の1つとなっています。本像のような図様は、江戸時代になってしばしば見かけるもので、その簡略な図様から、おそらく禅僧などが余技で行うときに好まれた図様と思われます。本像は、画面右下にみえる二顆の落款から、開山の別伝宗分の作であることがわかり、宗分がなくなった寛文8年(1668)までの製作と考えられます。もとは檀家に伝えられてきましたが、明治28年(1895)に寄進されました。
 本像は、開山の作であること、またその伝来経路が明確であることから、江東区にゆかりのある重要な絵画といえます。
 平成9年(1997)9月  江東区教育委員会
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